ホームページの数値には顧客のホンネが隠されている
いまだに「総ページビュー数」しか見ていない?
Webサイトはアンケートと構造が似ています。ボタンが3つ並んでいたら可能性は4つ。つまり、Aがクリックされる、Bがクリックされる、Cがクリックされる、どれもクリックされない。すると25%ずつの確率があることになって、1,000人が見たページの次のページは250人に見られることになります。
しかし普通はそんな均等にはなりません。良くクリックされる項目とあまりクリックされない項目に分けられます。1,000人は350人、300人、200人、150人に分かれるかもしれません。
問題は、こちらが選んでほしい項目が200人にしかクリックされず、350人がどれもクリックせずに帰ってしまうことなのです。その傾向を見極め、訪問者を望ましい項目に導くことが、成果の高いWebに欠かせない運営術と言うことができるでしょう。
ところが多くの会社で数字を見ていないのは驚きです。今でも「役員は総ページビューしか見ない」とか「どうやったらWebの数字が見られるのですか」といった言葉が多くの企業人から聞かれます。もっと分かりやすいのは「解析すれば儲かりますか?」という声でしょう。
解析は確かにそれ自体売上を生むものではありません。しかし、実態の数値把握なしに充分な売上が生まれると思っている人もいないのではないでしょうか。