企業ホームページにとって成果とは何か、そのための作成方法とは
成果が出るというのはどういうことでしょう?
成果主義という考え方がこれだけビジネスの世界で広がっているのに、Webだけが成果を求められないということは考えられません。
ところが、かなり多くのWeb担当者と成果について話そうとすると、「ECサイトではないから、そんな成果なんて…」と言われたり、「うちはBtoBだからちょっと特殊ですよ」と話を切られてしまったりします。メーカーだから、BtoBだから成果が要らないなんてこともないでしょうに。
成果とは良い結果のこと。まさしく「実がなる」ということですね。少々荒っぽい言い方をすればそうなります。何かの行動によってある結果が生まれる、それが良い結果であれば成果が出たと言っても良いのでしょう。
ところが何を成果と言うかは話すたびに変わっていきます。同じ会社であっても成果という言葉の定義は不安定です。売上が上がったということだけを狭義の「成果」と考えれば、直接の売上を生まないメーカーのWebサイトはいつまでたっても成果ゼロということになります。
成果がゼロだから予算がかけられない。全部社内でやりなさいということになって、Webマスターは必死でページを作らなければならなかったり、広告もなしに集客をしなければいけなかったり。どうも本末転倒になっているような気がしてなりません。
Webでは成果が出ない。そう決める会社はたくさんあると思うし、ぜんぜん問題ではありません。すべての会社がWebを持たなきゃいけないなんてことはないのですから。Webをやめる、という選択肢もないとは言えません。
問題なのは成果が出ないから予算を使えず、予算を使えないからいつまでたっても成果が出ないという悪循環。しかもWebマスターは間違いなく成果を求められているのです。「成果の出るWebの作り方」というのは一筋縄ではいかないもののようです。次回からもう少し掘り下げて、「企業にとって成果とは何か」を考えていきましょう。